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「どうして山に登るの?」との問いに対し、こう答えます。
「年を取ると天国に近い所に行きたくなるから。」
本音は土日に妻を自由にさせる為の山登りです。山登りを始めたのは社会人になり、先輩からロッククライミングに誘われ3回ほどロープを使っての岩登りのイロハを教えてもらい、のめり込んだ途端、先輩の退職で中断。一人で兵庫県の六甲山を休日に登っていました。48歳の時、友人から北アルプスの剣岳に行かないかと誘われましたが、体力に自信がなく、その時には断り「来年連れてって」と言い、1年間リュックに水の入ったペットボトルを入れてのトレーニング、1年後その友人達8名で鹿島槍に登ったのが本格的な山登りの始まりです。まず靴、雨具、リュックの3点を購入し出発。その夜の3000mの山小屋から見た夜空、満天の星でした。夏なのに気温は8℃、寒さを忘れてその星空を長い間眺めていました。
次の年から槍ヶ岳、笠が岳、西穂高、奥穂高、焼岳、立山、大山等々登り、春山にも挑戦しました。アイゼンを履いての雪道の感触、雲の上に見える富士山最高でした。

こんなことがありました。槍ヶ岳の山小屋で夜中の一時ごろ夜空を見に玄関に行った時、テーブルの下に若い女の子が本を持って座っていました。その時には、何でこんな時間にしかも、うす暗い場所におるんやろうと思って、外に出て戻ってくると、テーブルの下にはだれもいなく、寝たんやと思い部屋に戻りました。翌日友人に話すと「それはお前、あれやんか」幽霊? ぞっとしました。

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2年前定年退職し、昨年から九州の山デビューで、日記を見ると1年間で20回以上山登りしたようです。
九重連山の久住山に登った時のミヤマキリシマですが、今年の久住山は尺取り虫に花、新芽を食われ全滅でした。かろうじて、下の方は咲いていました。
福岡に来て篠栗にある、若杉山、大宰府の宝満山、三郡山を手始めに登り始め、うきは市にある、鷹取山に登った時に、大雨と雷に出会い死ぬ思いでした。

以前爺が岳に登った時に雷に出会いリュックは投げ出し、這い、松の中に潜り込み雷に打たれたら、運がなかったと思わなしゃあないと思いました。うきは市の鷹取山でも同じ思いで下山しました。低い山でも、異常気象の昨今どこでも同じです。「死んだらしゃあない」
最近の山には、山ガール、山マダム、山姥が大勢登っています。
休みの日には、おにぎりを持って山に登って見ませんか。奥様、旦那様から逃げる為に。山には束縛されない自由があります。
夫婦仲良く別行動が最高ですぞ。