マイオアシス
 皆さんが普段生活していく中で「他人から認められたい」「評価されたい」等の承認欲求を持った経験があると思います。ですが、承認欲求を強く持ちすぎると人生を不幸にしてしまう可能性があります。この承認欲求がなぜ人生を不幸にしていくのか、そして承認欲求との上手な付き合い方について紹介していきたいと思います。
 承認欲求とは大きく2つに分けると「他人から認められたい」他者承認欲求と「自分で自分を認めたい」自己承認欲求があります。アブハム・マズローというアメリカの心理学者は、人間の欲求を5段階のピラミッドに分け「低い段階の欲求が満たされると、より高い段階の欲求を欲するようになる。」と分析しました。このマズローの欲求5段階説で例えると、承認欲求は第4段階にあたります。「生理的欲求(食べたい、寝たい)」⇒「安全欲求(安全な生活がしたい)」⇒「所属と愛の欲求(集団に属したい)」⇒「承認欲求(評価されたい)」⇒「自己実現欲求(あるべき自分になりたい)」の順番で欲求を満たしていき、現代人は食べ物や住処等命にかかわる問題が少ないので、多くの方が第4段階の承認欲求を求める段階にあるわけです。
 しかし承認欲求にとどまることは危険であり、他者からの承認を得るために自分を犠牲にしてしまう事があります。他者の思考、行動はコントロール出来ない為、「評価してほしい」と思っても、相手にその気が無ければ出来ません。これが人生を不幸にする理由です。近年ではSNSが身近な存在になり、フォロワー数、いいね!の数がステータスであるように感じる環境は承認欲求が強くなりやすい環境であり、承認欲求を満たすために話を盛った嘘の投稿や過激な投稿をする事もあります。
 一方で、同じ承認欲求でも自己承認欲求は自分の存在価値を自分の基準で考えることができます。認めるかどうかは自分次第ですので、満たされれば満足できる欲求になります。他者承認欲求を満たそうとすると、自分の存在価値を他人に依存することになってしまうため、他者承認欲求は満たすのではなく、失くすことが正解なのです。
 この他者承認欲求を失くすためには「他者の評価を気にすることなく、自分がこれからどうしたいのか。を考えること」「ありのままの自分を受け入れること。」「普通でいること。」この3つの考えを持つことが重要です。存在価値を見出す際には他人より優れている必要も目立つ必要もなく、自分の内側で感じれば良いわけです。この3つの考えを持つために、ライフスタイル、固定概念を変えることが出来れば上手に承認欲求と付き合うことが出来ます。