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 私の故郷は滋賀県です。滋賀県には滋賀[しが]・近江[おうみ]・江州[こうしゅう]と3通りの呼び名があります。滋賀県出身の古い人は自分の故郷へ帰るのを、“江州へ帰ろうか”とか“江州の兄”とか言うような話し方をします。
 滋賀県には、日本一の湖の琵琶湖があり、多くの有名な神社・仏閣・お城があります。又、東海道、中仙道も近江草津で分岐しており、近江を通らなければ、京都や東京には行けなかったのです。そこで、今回一番知っていただきたい名文句を記したいと思います。

tsuda-3‘お伊勢参らばお多賀へまいれ
      お伊勢お多賀の子でござる’

「お伊勢さん(伊勢神宮)はお多賀さん(多賀大社)の子供やんか!お伊勢さんに参らへんにゃったら、親のお多賀さんへ参ったら。ほんでいいやんか!」・・・・といつもおばあちゃんが言ってました。
この名文句の云われは
ご祭神
伊邪那岐大神[いざなぎのおおかみ](男神さま)
伊邪那美大神[いざなみのおおかみ](女神さま) を祀っておられます。

 古事記によると、この両神様は高天[たかま]の原で初めて夫婦の道を始められ、天照[あまてらす]大神をはじめとする八百万[やおよろず]の神々、我々人間をはじめ草木一切にいたるまで、ありとあらゆる生命をお生みになりました。その後、琵琶湖を面に望む杉坂山にご降臨[こうりん]になり、多賀の霊地に永久に鎮座[ちんざ]になったと伝えられています。ご神徳[しんとく]はそうした生命の親神としてのご由緒にちなみ、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として有名で、元正[げんしょう]天皇・俊乗坊重源[しゅんじょうぼうちょうげん]・武田信玄・太閤秀吉の母、大政所[おおまんどころ]の延命祈願など数々のご社伝が伝えられております。(多賀大社社務所様に許可を得ています。)と言う多賀大社が滋賀県犬上郡多賀町多賀にあります。
 又、日本一の湖「琵琶湖」。他府県から観光などに来られた人は海と思うそうです。琵琶湖の周囲は60里(240km)と言われておりますが今は観光に力を入れているのか湖岸道路が整備され、ほとんど湖の岸を通る道が出来ており、東岸からは美しい山並み比叡山、比良山を眺めることが出来ます。
 近江富士(三上山)は、ムカデが7回半巻いて瀬田の唐橋[からはし]に顔を出した。三上山を全部巻いたら八巻(はちまき)。ここから運動会などに頭に巻くハチマキの名が来ているとおばあちゃんから聞いています。(ホントかウソかは知りません)京都・奈良などと共に古い土地なので伝説などたくさんあります。北へ行けば、国宝彦根城。湖岸近くの安土城跡。琵琶湖大橋、近江商人郷土館、近江日野商人館。
秋の紅葉と言えば、京都・高雄につぐ650年の歴史がある永源寺[えいげんじ]
♪たんたんタヌキの○○○○、風に吹かれてぶ〜らぶら♪の信楽焼[しがらきやき]。
一度滋賀へ行って下さい。