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音楽スタジオ「ナイスビームスタジオ」では、夜な夜な集まるホットなミュージシャンのためにスパイシーな手作りカリーをご提供しております。バンドマンの「辛っ!」という声を聞くのが、サディスティックな左座店長のささやかな楽しみでもございますが、なかなかのご好評をいただいております。

tamura_2スパイスの効能には、賦香作用、旨味作用、着色作用、薬理作用、矯臭作用、抗酸化作用、抗菌作用など、さまざまな機能があります。イチロー選手の朝カレーが話題となっておりますが、なぜスタミナ源なのか?なぜ夏にカレーなのか?この疑問に、スパイスコーディネーターは次のように答えます。
『胃腸への働きを詳しく説明すると・・・
(1)スパイスの刺激成分が消化器の粘膜を刺激する⇒(2)中枢神経のはたらきが高まる⇒(3)消化器へ送り込まれる血液量が多くなる⇒(4)消化液の分泌が増えるというのがそのメカニズムです。また同時に、刺激によって食べた後の腸の蠕動運動が促進されますので、腸での栄養分の吸収力も高まってきます。単に食欲を刺激するだけでなく、食べた栄養がしっかり身につく、だから夏バテ予防になる・・・というわけです。』(文園社:武政三男著「スパイスのサイエンス」より)
スパイスの歴史はとても古く、それは文明の起源にまで遡ります。次に、スパイスにまつわる歴史的エピソードの一例をご紹介いたします。 

【オニオン】
古代エジプト王朝の墳墓の壁画には、オニオンを食用にしていた記録が残されています。またそのエジプトのピラミッドを建造するとき、労働者のスタミナ源として重宝がられたのもオニオンとガーリックでした。

【クミン】
中世のヨーロッパでは、男女間の貞操のシンボルとされていました。騎士が戦場に行っている間に恋人が心変わりしないようにとクミンシードを身につけたり、結婚式で花嫁花婿のポケットにクミンシードを忍ばせる習慣があったといわれています。

【ガーリック】
紀元前4世紀に活躍したアレキサンダー大王の軍隊は、ガーリックを常食して連戦連勝の記録を打ち立て、10世紀の十字軍で活躍したイタリア軍隊の将兵たちは、毎日ガーリックの一片を食べて勇気と英気を養いました。

【シナモン】
この甘美な香りは古代から愛をかき立て、深い愛情を示すものといわれ、王侯貴族の最高の贈り物とされていました。ローマの暴君ネロは、最愛の妻の死を心から悼み、ローマ中のシナモンを全部燃やして愛の終わりを悲しんだといわれています。

【セサミシード】
スパイスに関する一番古い記録は、今から5000年もの昔に書かれた古代アッシリア人の石の聖書なのですが、この中に「地球を創造した神々が天井会議を開いた時、パンを食べ、セサミシード入りのワインを飲んだ」と記録されています。

【マジョラム】
古代エジプトでは王や高貴な人の遺体をミイラにして保存していましたが、このときに使われたスパイスがマジョラムとクミン、アニスなどでした。

この様なスパイスの不思議な伝説を知るにつけ、私どものスパイスへのロマンは、ますます募るばかりでございます。・・・さあ、ようこそ、すばらしきスパイスの世界へ♪