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 昨年12月に台湾出張の機会があり、「故宮博物館」へ行って参りました。
世界四大博物館の中の一つで、1949年共産党との内戦で敗れた国民党の蒋介石が財宝70万点を台湾へ運び出した物の内、常時6千点が展示されています。
あまりに有名な博物館ですので、行かれた人も多いと思います。
 噂には聞いておりましたが、”百聞は一見にしかず”の通りで、内容に圧倒されました。元々芸術的なセンスは全く無いのですが、素人が見ても「すごい」「すばらしい」展示物が 次から次へと展示されています。

kuwano-2 有名な物としては「肉形石」や「翠玉白菜」ですが、私が一番目を見張ったのは、極めて小さなオリーブの種から削り出した、船の彫刻品です。大きさはなんと高さ16mm 長さ34mm で、中には8人が乗っており、船底に300字あまりの文字が彫刻されているのです。 (展示物の前には拡大鏡が設置されてます)まさに芸術品です。
人間こんな細かい事が出来るのだと驚かされました。
その他、絵画、図書、文献、陶磁器、等々 素晴らしい物が展示されていますのでそれぞれの分野での超一流品が見れて、まさに、中国三千年の歴史を感じました。
 残念ながら、滞在時間は約2時間しか取れず、見て廻るには全く時間が足りませんでした。 1日もしくは2日間、開館から閉館まで滞在しても見飽きない博物館です。
機会があれば、今度はたっぷりと時間を取りたいと強く思います。
 台湾は日本人には親切ですし、治安も良いですから 旅行にはお奨めです。
故宮博物館だけでも行く価値があると思います。
台湾料理も美味しいですので、慰安旅行などに是非ご検討されては如何でしょうか。