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yoshida_k-3思いおこせば、私が歴史的なものに興味を持つようになったのは、高校時代に“考古学研究会”に入り石器時代の道具を探し廻ったり、遺跡を発掘したからのように思います。関西で過ごした学生時代も京都、奈良、滋賀と名所旧跡を好んで歩き廻りました。
最近、東京に住む学生時代の友人が来福致しました。彼も歴史好きなのでどこを案内しようかと迷いましたが前回は、宗像大社と神宝館を案内しましたので今回は、大陸との関連から元寇に関する史跡である防塁の案内をすることにしました。
ご存知の様に元寇とは、鎌倉幕府 執権 北条時宗の時に起こった“文永の役−1274年”と“弘安の役−1281年”を総称します。防塁は文永の役後、再び襲ってくると予想される蒙古軍に備え、今津から香椎まで総延長20kmに渡り構築されました。今回私が案内したのは今津防塁跡ですが、ここは200mに渡り整備復元されています。又この防塁は、日向の国と大隈国の一部が担当し、石積み幅が下は3m、上が幅3m、高さ3mの台形状に築かれています。これにより、二度目の来襲の際蒙古軍が上陸する事が無かったといわれています。
防塁見学の後、今津の浜に立つと、数万隻の船が覆い尽くす光景や、元軍や高麗軍と戦う日本の兵や騎馬武者の姿が目の当たりに現れるようでした。暴風雨や疫病が味方したとはいえ防塁を築いたり、元軍や高麗軍と勇猛果敢に戦った兵や騎馬武者に想いを馳せた次第です。
福岡にはまだまだ沢山の名所旧跡があり、これからも歴史をたどるのが楽しみです。