大濠公園の近く、護国神社向かいに、オープン36年になろうとする喫茶店があります。知る人ぞ知る店、「ひいらぎ」。確かに私は珈琲が好きですが、店の中で流れている音楽は「クラシック」。そちらの方の趣味はありません。でも、なんと言っても「落ち着く」のです。
昔、東芝が画期的に小さなパソコン「リブレット20」を発売しました。丁度、インターネット上に会社のホームページを持つという企業が現れた頃です。私も本とこのリブレットを片手に、会社帰りによく「ひいらぎ」に通いました。そして、たった一杯の珈琲の注文で、小一時間粘ったでしょうか、ホームページを自分で作ったものです。こんなお客に対しても、決して嫌な顔もせず、逆に店長はホームページ製作中の私をそっとしておいてくれました。
疲れたとき、新しい発想が欲しい時、もしかしたら情報を店長が持ってるのではないかと感じたとき、ふらっと珈琲を飲みに立ち寄ります（裏にタダで駐車場もありますから、会社帰りにでもちょっと立ち寄ることが出来るのです．．．笑）。
先日、福岡商工会議所の130周年記念講演会で、日本放送協会会長・福地茂雄氏の講演を聞いてきました。演題は「変える勇気と変えない勇気」。変える勇気と言われても、何をすれば良いかなかなか解りませんが、発想の転換にはやはり自分への「ゆとり」が大事だと思います。みなさんも「ちょっと」寄り道をしてみませんか。「ずっと変わらない店」そこから何かが見えてくるかもしれません。