かぶと

 元々家系図がある家系は現在少なくなり、最近、新たに家系図を作成する方も多いみたいですので、参考になればとの思いで筆をとります。個人で調べているため、間違い等もあると思われます。
 今から40年程前、「ルーツ」と言うテレビドラマが流行った頃、当時、私が小学生だった夏の宿題で家系図作成と言う事で、父親に頼んで父方の菩提寺へ過去帳を調べに行った事がきっかけで、父親がその後も母方を含め作成してたみたいで、今から8年前に完成しました。
 作成すると中々便利な物で、私の父親の世代から孫の世代になると、ほぼ曾祖父母の由来・名前も先祖が何をした人なのかも分からない状態なので、一度作成すると、現在の親戚一覧も把握でき便利な物かと思います。
 現在の戸籍から調べると上手くいって明治期までは遡るのは可能みたいです。現在の戸籍は、江戸時代の人別帖を引き継いだもので、明治5年壬申戸籍が元で、その後、昭和23年過ぎに今の形になったようです。戦前の戸籍は、戸主単位で一族の兄弟、その子の嫁入り先まで記載があり、現在の様に結婚すると戸籍が分離するのは昭和20年代後半からみたいです。
 明治期以前となると、先祖の墓石か先祖の菩提寺を調べるのが手早い気がします。
 私の父方の場合、先祖の墓石は明治と昭和に2度の墓の引っ越しがあり墓石が失われており、現在38基残っているが古くて文字が消失しかかっており、江戸期の年号がかろうじて見えてる程度で家系図作成には無理だったため、菩提寺に行き過去帳を見せてもらい作成致しました。ただ、過去帳は草書で墨書きのため暗号解読の感じになります。残念な事に明治初期の引っ越しのため、菩提寺を変更したみたいで私から6代目で途絶えていました。元の菩提寺は明治初期の廃仏毀釈運動で廃寺になり過去帳も失われたみたいです。
 私の母方の場合は先祖が陶工であるため比較的簡単に辿れました。1598年朝鮮の役のおり、平戸藩に連れて来られた陶工のため、私から12代目迄ですがそれ以前は不明でした。家系図は親戚一覧みたいな気楽な感じで作成して残した方がいいと思われます。自分の葬式等で困った感じになる可能性もあります。

かぶと2

<写真説明>
① 父方の祖先が300年~400年程度住んでいた屋敷跡
② 父方の祖先が住んでいた地域の小さな菩薩像
③ 菩薩像由来書
この菩薩像不思議な事に母方の祖先が作成、寄進してました。