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私の実家である福岡県前原市が、平成22年1月1日に志摩町・二丈町・前原市の3市町が合併して糸島市(いとしまし)に生まれ変わりました。
これに伴い、志摩町・二丈町が所属する糸島郡(前原市も市制を施行する前に所属していました)が消滅することになりましたが、新市名として「糸島」の名前は残されることになりました。

yuki_2この「糸島」という名前は、明治29年7月に糸島郡が誕生してから、100年以上もこの地域を示す名称として親しまれています。同じ地域圏(生活、文化、経済)としての繋がりが強く、この地域で活躍する農業協同組合や漁業協同組合、医師会、青年会議所などは、すでに「糸島」の名称を冠にしています。
2002年にJR筑肥東線の電化・福岡市地下鉄との相互乗り入れによって人口が増えてきた糸島地域について合併が求められ、当時の合併特例法に基づく協議会が設置されました。
しかし、市民からは地域の中心となる前原と周辺にあたる志摩・二丈との間では、合併によって一極集中・周辺地域の衰退がますます進むのではないかといった不安などから、合併には温度差があり度々議論が頓挫した為、2006年元日を合併期日とすべく準備が進められた合併特例法は、上記の理由により破談という結果に終わりました。

yuki_3その後2年の月日を経て、住民の意識も変わり3市町が行った住民投票などで、いずれも合併に賛成する意見が反対を大きく上回り、2008年に福岡県と3市町の議会が合併承認手続きを行いました。そして2009年4月16日付官報本編で、糸島市発足が正式に告示された。
糸島市は、福岡県西部の糸島半島に位置し、市北側には玄界灘に面した美しい海岸線が広がり、市南側には背振山系の山々が連なっています。
現在では、政令市である福岡市の西に隣接していることから、ベットタウンとしての性格を持つ地域です。それゆえに、都市郊外の農業や畜産物が盛んで、休日には市内各所にある農畜産物・海産物直売所に多くの人たちが訪れます。
あわせて、住環境や情報インフラなどの都市基盤の整備や知的資源を生かした企業や研究所の誘致、地域の国際化など、あらゆる分野で九州大学との連携・交流を図りながら、学術研究都市づくりを積極的に推進します。